面接のコツ

応募したい企業が決まり、履歴書の準備ができたら、いよいよ最後は「面接」への準備です。
今までの学生生活とは雰囲気も異なり、多くの人が緊張してしまう場面だと思いますが、しっかりと準備をして臨めば、恐れることはありません。
無事に面接を乗り切るために、「どんな質問をされるだろう?」「その質問には、こう答えよう。」「今までの私の経験の中でアピールできる内容は何だろう」など、ここに掲載した内容を参考にして、準備万端の状態にしておきましょう。

面接では、どんなところを見られるのでしょうか?

面接では企業の採用担当者がいくつか質問をします。担当者はその質問に対する答えや、あなたの受け答えの様子をとらえて、採用の判断材料にするわけですが、 大きく分けて考えれば次の2つになりますので、まずはシンプルにこの2つについて考えてみましょう。

  • ①質問に対する答えや、あなたの入社意欲など【内容について】
  • ②やり取りを通じて感じる、声や表情・人柄など【あなた自身について】

まずは①の「内容について」です。これは次ページから掲載している「想定される質問」に対する「答え」を自分の言葉で考えて、書いたものを見なくても答えられるように、声に出して練習しておきます。但し、取って付けたような飾った答えでは、本心からそう思ってはいないことが伝わってしまうものです。難しい言葉を使う必要はありませんので、自分の考えをしっかりとまとめておくことが大切です。
次に②の「あなた自身について」です。面接の時に緊張してしまい、自分の良さを伝えられないのはもったいないですから、今までの学校生活の中やボランティア・アルバイト等の活動の中から、自分の良さや自分らしさを伝えられるエピソードを考えておくのも有効です。何かひとつでも用意しておくことで気持ちに余裕ができて、たとえ言葉に詰まりながらでも自分のリアルな経験を話せれば、きっとあなたの良さは伝わります。

では、ここからは面接での具体的な質問を想定して、答えを準備しておきましょう。
自分らしい個性・長所を伝えるためには、事前の準備・練習がとても大切です。
自分の言葉で考えて、しっかり準備しておきましょう。

なぜこの会社を志望したのですか?

「私は○○に興味があったので、この会社で○○をしてみたいと思ったからです。」「私は○○の分野で有名なこの会社で、○○をしてみたいと考えたからです。」「職場見学で仕事の現場を見せていただき、イキイキと働いている社員の方の様子を見て入社したいと思いました。」など、できるだけ具体的な考えや体験から志望する動機を話せると良いでしょう。

当社について知っていることを教えてください。

会社のパンフレットやホームページ等を前もって調べたり、その企業の事を知っている人に聞いてみたりして、どんな会社なのかを自分なりにまとめておきます。採用担当者も完璧な答えを求めているわけではありませんので、どのくらい興味を持って事前に調べているかが伝われば大丈夫です。

どんな仕事をしたいと思っていますか?

「私は人が喜んでくれることが嬉しいので、人と接する接客の仕事がしてみたいです。」「私はモノ作りが好きなので、機械の運転や操作を覚えて技術を身に付けたいと思っています。」など、必ず具体的な理由を伝えることが重要です。

あなたの長所を教えてください。

「体を動かすことが好きで、色々なことに興味を持てるので、新しいことでも積極的に動けるタイプだと思います。実際に〇〇の時に〇〇にチャレンジしました。」「粘り強く最後まで諦めないことです。部活の時に時間はかかりましたが、〇〇をやりとげることができました。」「時々人からも言われますが、人の話しをじっくり聞けるのが長所だと思います」などと、具体的な経験や周囲の評価なども入れて表現できると良いでしょう。

あなたの短所を教えてください。

短所について答える場合は、「物事にじっくり取り組める性格ですが、集中すると他のことがおろそかになることがあります。」「慎重な性格なので、ミスや失敗は少ない方だと思いますが、その反面行動が遅くなる場合があります。」「人と話すのが苦手ですが、その代わり、よく考えてから話すようにしているので、人間関係が悪くなることはないと思います。」などと、短所も自覚していて反対に良い面もあることが伝えられると良いでしょう。

得意な教科と苦手な教科を教えてください。

「好きな教科は英語です。働いてお金がたまったら、海外旅行にも行きたいと思っているので、それも勉強するきっかけになりました。苦手なのは数学です。問題の解き方が思い浮かばないこともあって苦労しました。」など、どんなところが得意か(好きか)、どんなところが苦手かを具体的に説明できるとよいでしょう。(苦手な教科はネガティブな印象になりすぎない程度に)

部活動のことを教えてください。

「中学・高校と吹奏楽部に所属していました。練習はとてもハードでしたが、部員みんなで刺激し合いながら上達できたのは良かったです。みんなの演奏がピッタリ揃ったときはとてもうれしく、それまでの苦労も吹き飛びました。自分の役割をしっかり務めて、全員でひとつの事を成し遂げる大切さを学んだことは、これからの仕事にも生かせると思います。」など、成長したことや学んだことも伝えられると良いでしょう。 部活をやってこなかった場合は、素直にやってきませんでしたと答え、アルバイトや趣味など多くの時間を費やしてきたことがあれば、そこで何を経験して学んできたかを答えられると良いでしょう。

学校生活で一番思い出に残っていることは?

「文化祭で発表した演劇に参加したのが一番の思い出です。私は効果音の担当でしたが、音の大きさや音を出すタイミングがぴったり上手くいくと、役者の人は演じやすいという事が途中で分かって、実は重要な役割を担っていたんだということに気付きました。意見が合わずぶつかったこともありましたが、最後はみんなの心がまとまって、文化祭当日の感動は忘れることができません。」などと、一つのことについて、詳しく話をしましょう。

アルバイトをしたことはありますか?

 無くても問題はありませんので、ない場合は「ありません。」と答えれば大丈夫です。アルバイト経験のある人は「はい、コンビニでアルバイトをしていました。」などと、どこで働いていたかまで話せるとよいでしょう。さらに、働いていた期間や具体的な仕事の内容を聞かれるかもしれませんので、「高校3年になる前の春休みにやりました。」「商品を並べたり、レジの対応もしました。」など、具体的に経験した内容や、アルバイトを通して勉強になった事などを考えておくと良いでしょう。

趣味はありますか?

趣味について話せる事があると、人とコミュニケーションを取るのに役立ちます。それほど詳しくなくても好きなものであれば話せることがあると思いますので、「私の趣味は○○です。○○なところが楽しくて、休みの日には一日かけて楽しむこともあります。」などと、どんなところに魅力があるかも含めて話してみましょう。自分の世界を持っていることも魅力のひとつと感じてもらえるはずです。

パソコンはできますか?

できる場合は、「はい。学校で習ったエクセルとワードができます。」などと、どのソフトを扱えるかを具体的に答えてください。できない場合は、「いいえ、できません。これから勉強します。」と答えれば大丈夫です。その企業が使っているソフトを積極的に勉強したい人は「どんなソフトを使っているのでしょうか?とても興味があるので、これから覚えていきたいと思います。」などと言ってもよいでしょう。

他に何か質問はありますか?

面接の終盤によく聞かれる質問です。あなたのことを採用担当者にアピールできるチャンスですので、事前にしっかり質問の準備をしておきましょう。但し、その企業のパンフレットやホームページに掲載されている内容を質問してしまうと、きちんと調べてきていないと思われてしまう恐れもありますので、それ以外で自分がその企業に対して興味を持ったことなどを質問できるとよいでしょう。

応募したい企業について調べること、自分の事について考えることは、自分についての理解を深め、自分に合っている会社を見つけることにつながります。
じっくり時間をかけて取り組み、悔いのない就活を目指してください!